平敷兼七

作家名
平敷兼七 | Heshiki Kenshichi
アメリカ統治時代の沖縄、今帰仁村出身の写真家。生涯を通じて沖縄の人々と風景を撮影した。1967年に上京。写真学校に在学するが学生運動のため技術的指導を受けることはなかった。在学中から故郷沖縄に取材した写真を雑誌や個展で発表し始める。1972年、本土復帰直前の沖縄に帰郷。以来40年にわたる沖縄の記録をまとめた代表作『山羊の肺 沖縄1968-2005年』は、2008年に第33回伊奈信男賞を受賞した。平敷の写真はさまざまな時代・場所・境遇で強かに暮らす「沖縄人」の記録であり、同時に彼と人々との親密な関わりの記録でもある。