- 作家名
- 川田喜久治 | Kawada Kikuji
リアリズム写真以後の日本写真に画期的な展開をもたらした写真家の一人。1959年、写真家によるエージェンシー「VIVO」の設立メンバーになる。1965年に発表した『地図』は、敗戦後20年の歴史と記憶を象徴的に表現した傑作として名高い。また、川田は1960年代から現在までに撮影した写真群を幾度も再構成しながら発表している。スペインの巨匠ゴヤに触発され、そのイメージの幻影を狂想曲のごとく追い求めた「ロス・カプリチョス」、一時代の終わりに対する感慨を森羅万象の写真で寓意的に描いた「ラスト・コスモロジー」など、終焉や解放にまつわるシリーズも川田の代表的な仕事として知られている。
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