森山大道

作家名
森山大道 | Moriyama Daido
日本を代表する写真家の一人。戦後日本の混沌とした日常を叙情的かつ実験的な手法で捉えた。細江英公の助手を経て、ウィリアム・クラインらに影響を受けながら、粗粒子やブレを駆使した独自の表現に到達した。混沌とした時代相を不穏な被写体の姿で表現した『にっぽん劇場写真帖』、芸術的なアイデンティティを確立した『狩人』『写真よさようなら』などで注目を集め、「思想のための挑発的資料」を標榜した写真同人誌『プロヴォーク』にも参加。ニューヨーク近代美術館から全米巡回した「New Japanese Photography」展への参加など、1970年代以降は国外でも評価が高まり、現在も作品の再構成やカラー写真制作などを通じて「挑発的」な創作を続けている。