野村恵子

大阪ビジュアルアーツ専門学校を卒業後、1996年に渡米してロサンゼルスやサンタフェで写真を学ぶ。1999年に沖縄をテーマにした写真集『DEEP SOUTH』を発表し、日本写真協会新人賞、東川賞新人作家賞などを受賞。国内外で制作・展覧会を行い、2019年には写真集『Otari－Pristine Peaks山霊の庭』で第28回林忠彦写真賞を受賞した。都市から山海まで、そこに暮らす人々の営みを長期にわたって取材し、土地の記憶や空気とともに優れた色彩感覚で写真として表現する。他者の生を、ときに沸き立つように力強く、ときに清く澄んだ水のように凛々しく見せる豊かな表現力が魅力である。