オノデラユキ

作家名
オノデラユキ | Onodera Yuki
1993年からパリを拠点に活動する日本人アーティスト。代表作〈古着のポートレート〉で国際的な評価を確立した一方で、写真に対する独創的なアプローチでも知られる。カメラの中にビー玉を入れて撮影した〈真珠の作り方〉や超特大のコラージュとペインティングを組み合わせた〈Muybridge’s Twist〉などは好例である。「写真という機械的・科学的な営みに人の身体性はどう表れうるのか」あるいは「写真の物質性の探求」という一貫したテーマのもと多彩な実験を続けている。作品はポンピドゥーセンター、サンフランシスコ近代美術館をはじめ世界中の美術館に収蔵されており、2006年にはフランスで最も権威のあるニエプス賞を受賞した。