音納捨三

作家名
音納捨三 | Otono Sutezo
フォトグラムを得意とした写真家。1930年、大阪の名門写真クラブ「丹平写真倶楽部」に入会。当時の写真界を牽引した安井仲治や上田備山らと前衛的な写真表現を探求した。なかでも音納は印画紙上に物体を直接置いて露光する技法「フォトグラム」の可能性を模索した。透光性の異なる物を組み合わせ、構図や印画紙からの距離を巧みに変えることで、フォトグラムでは本来表現しにくい奥行きや諧調、景色を生み出す。音納のフォトグラムには工業製品から草木まで様々な物が使われるが、いずれの場合も単なるモノクロのシルエットを超えた、情緒ある豊かな空間が表現されている。
Otono Sutezo
Photographs
Title(あ-ん)