- 作家名
- 関岡昭介 | Sekioka Shosuke
関西の名門写真クラブ「浪華写真倶楽部」の戦後を牽引した写真家の一人。1958年に入会し、その直後から頭角を現す。枝やワイヤーといった被写体を、逆光を利用して線状の黒いシルエットとして写し、それらをリズミカルに反復させることで生まれる抽象的な画面構成を得意とした。こうした作風は《累積》や《風景》などに顕著に表れている。60年代末からはハイコントラストで抽象的な写真を一変させ、《海に祈る》《主を待つ犬》のようなヒューマニティを感じさせるドラマティックな作風をみせた。