- 作家名
- 椎原治 | Shiihara Osamu
- 生年
- 1905–1974
- 出身
- Born in Japan
1932年、東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科を卒業した後、写真制作を始める。日本のモダニズム写真を牽引した丹平写真倶楽部に入会し、安井仲治などの写真家たちと新しい写真表現を追及した。椎原の個性を最も強く印象づけるのは、ソラリゼーションや多重露光といった特殊技法を駆使した、1930年代から1940年代の作品群である。モチーフとテクニックを最良の条件で組み合わせることが作品の価値を決めると椎原は言う。その言葉通り、秘匿されていたモチーフの魅力が、様々なテクニックによって露わにされている。