杉浦邦恵

作家名
杉浦邦恵 | Sugiura Kunié
1963年に単身渡米し、シカゴ美術館付属大学でケネス・ジョセフソンに師事して写真を学ぶ。卒業後ニューヨークに拠点を移し、特殊な暗室技法や魚眼レンズなどを複合的に駆使したカラー写真シリーズ〈Cko〉、写真を画布に印刷した独自の手法「フォトカンヴァス」による作品など実験精神豊かな制作を展開した。1980年代にはカエルや猫などの生き物、ユリやアヤメなどの生花を写したフォトグラムを発表。シルエットによる作品は90年代以降〈Artists / Scientists / Boxing Papers and Intimate〉シリーズへと展開した。半世紀を超えるキャリアの中で生み出されたエクスペリメンタルな作品の数々は国内外で高く評価されており、観る者に今なお鮮烈な印象を与える。